ざっさくプラス新規登載雑誌、出版物の新刊案内など、皓星社(こうせいしゃ)の新着ニュースをお届けします。
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皓星社メールマガジン 
第31号
2023年12月26日
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このメルマガは、株式会社皓星社の「ざっさくプラス」最新情報や、新刊案内等を配信します。弊社サイトから購読を申し込まれた方や、これまでご縁があった方にお送りしています。

 

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  目 次

   ★第31号をお届けします

   ☆【特別寄稿】まず、パレスチナの歴史を知ってほしい(重信房子)

   ★【連載】長澤延子生誕90周年 母よ、黒い旗で遺骸を包み…… 第8回(福島泰樹) 

   ☆【連載】大検索時代のレファレンス・チップス 第11回(小林昌樹)

   ★ ざっさくプラスニュース

   ☆ 出版ニュース

   ★近代出版研究所だより

   ☆「皓星社友の会」のご案内

   ★編集後記

    

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★第31号をお届けします

 

皓星社メールマガジン第31号をお届けいたします。
このメルマガでは月に一回、弊社の本やデータベースの新着情報とともに、近代出版研究所の活動報告も配信してまいります。
お知り合いの方々へぜひ転送、拡散をお願いいたします。
 

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☆【特別寄稿】まず、パレスチナの歴史を知ってほしい  (重信房子)

2022年12月末にイスラエルにネタニヤフ政権が発足して以降、パレスチナ人への極端な民族浄化政策が続きました。そして2023年10月7日、パレスチナ解放勢力は一丸になって「アルアクサ洪水作戦」を決行しました。彼らは激しい民族浄化に、絶望よりも決死の戦いを選びました。……

 …続きはこちらから 

 

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長澤延子生誕90周年 母よ、黒い旗で遺骸を包み……  

第8回 告白

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「眞赤なバラがもえながら散って行く日」に始まる「告白」に、改めて出会ったのは2019年5月31日、長澤延子没後60年・高村瑛子没後5年を記念した会が、桐生市内を見下ろす丘の上、水道山記念館で開催された時のことである。石造りの瀟洒な洋館は2人が生まれた昭和7年に建てられ、以後桐生の迎賓館的役割を果たしてきたという。この時初めて私は、新井淳一氏にお会いしている。氏は長澤延子遺稿詩集『海』刊行を延子実父竹次から依頼された人で、瑛子と共にこの若き日の友へ生涯にわたる熱い敬意とシンパシーを抱き続けてきた人で、世界のファッション界に、斬新な布をもって革命をもたらせたテキスタイル・プランナーでもある。

 

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★大検索時代のレファレンス・チップス

第11回 小さなお店の歴史を調べる――ある模型店を事例とした生活史

小林昌樹(図書館情報学研究者)

ヒストリーというものは政治、軍事など、社会的に重大なことやメインカルチャー、ハイカルチャーを中心に書かれる。一方でサブカルチャーや些事にわたる生活史は書かれづらいし、書きづらい。業界史でも、経営規模の大きい会社は社史が出る。規模が小さくなればなるほど書かれなくなる。これも当たり前ではあろう。けれど、私が普段、物を買ったり、ちょっと立ち寄ったりする場所は、それこそ個々の小さな商店であった。では、自分が子ども時代に通ったあの店、その店の歴史を知りたいと思ったら、何をどのように調べたら、調べたことになるだろうか?

 

…続きはこちらから 

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★ざっさくプラスニュース

【先月からの新規登載情報】
〇今井館教友会様提供分

内村鑑三の活動拠点として知られる今井館教友会様から、下記の雑誌目次の提供を受け「ざっさくプラス」に登録しました(9誌18596文献)

「山鳩」第1号(1958年6月)~第9号(1962年7月)
「聖書之言」第1号(1932年10月)~「聖書の言」577号(1984年7月)
「聖書の日本」第40号(1938年1月)~第545号(1982年11月)
「聖書知識」第1号(1930年1月)~終刊号(1973年12月)
「通信」第1号(1932年11月)~第49号(1937年12月)
「日本聖書雑誌」第1号(1930年1月)~第96号(1937年12月)
「葡萄」1号(1938年10月)~24号(1947年7月)
「預言と福音」創刊号(1950年4月)~第366号(1988年8月)
「嘉信」1-1(1938年1月)~24-12(1961年12月)

 

〇独自登載分

「蟻塔(復刊)」1-1(1955年11月)~42-5(1996年9月)
※共立出版のPR誌。月刊→隔月刊。戦後の復刊1号から休刊の通巻398号まで全号、42年分2871文献を登載。秋月康夫、上田良二、宇田道隆、大槻義彦、御所見直好、後藤憲一、近藤基吉、末澤芳文、一松信ら数多くの科学者が寄稿。

 

「Arne(アルネ)」1(2002年10月)~30(2009年12月)
※イオグラフィック発行で、イラストレーターの大橋歩が企画、取材、撮影、デザイン、編集のすべてを一人で行った季刊誌。村上春樹、谷川俊太郎、糸井重里、江國香織、よしもとばなな、深澤直人、松浦弥太郎らが寄稿。全30冊。

 

「d/SIGN(デザイン)」第1号(2001年8月)~第18号(2010年10月)
※筑波出版会→太田出版の季刊デザイン誌で、戸田ツトムと鈴木一誌が責任編集。特集に「紙的思考」「グリッド」「テレビ」「複製」「レイアウト宣言」「デザインの細部」「環境と視覚」など。全18冊。

 

「那覇文藝あやもどろ」創刊号(1993年8月)~第24号(2018年1月)
「那覇文芸」第25号(2019年1月)~第28号(2022年1月)
※那覇市文化協会文芸部会→那覇文芸協会の年刊文芸誌。国会図書館欠号の1~5号を補い、昨年刊行の第28号まで2936文献を登載。登載希望に対応。継続刊行中。

 

〇NDLデジタルコレクションからの追加分

「美夫君志 万葉研究誌」1(1959年12月)~59(1999年11月)[デジコレ]
※上代文学の研究学会・美夫君志会の機関誌。53号からNDL「雑誌記事索引」に採録されており、1-59号をNDLデジタルコレクションから補って全号通しての検索が可能に。

 
…続きはこちらから

 

【閉鎖するデータベースのデータ、お引き受けします】

ざっさくプラスは、閉鎖予定のデータベースのデータを引き取り、続けて公開します。かねてより、図書館関係者の方から「科研で作られたデータベースで、非常に有益なものなのに、教授の退官時や公開サイトの閉鎖時に消滅してしまうものが多い」という声を聞いておりました。そうしたデータを消さず、拾い上げたいと考えています。方法は主に以下の2通り。

 ①データを引き取り「ざっさくプラス」に登載。(無償)

 ②独立したデータベースとして引き取り連携検索して検索結果を「ざっさくプラス」と共に一覧表示。(費用等応相談)

 

どちらも検索結果に元のデータベースのデータであることを示すアイコンを表示します。

詳しいお話をお聞きになりたい方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

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出版ニュース

 

  【出版目録】

皓星社出版目録』を改訂しました! 2023年10月現在、在庫のある書籍300点弱を、書影・紹介文付きで収録しています。「書名索引」「人名索引」付きです。

ご希望の方はこちらから。送料は無料です。 

 

【新刊】

カラサキ・アユミ著、12月19日刊行、定価2,000円

『古本乙女の日々是口実』のヒットから5年、息子”アト坊”の誕生とともに、古本乙女の生活も変わった。それでも、年をとっても、親になっても、自分の根っこは変わらない。カラサキ・アユミの心はいつでも乙女。趣味と育児の間、理性と欲望の間、そして過去と未来の間で揺れ動きながら、今日も自分の愛する古本を追い求める!
4コマ漫画「古本乙女の子連れ古本者(?)あるある劇場」も収録。

 

 『歌誌月光82号
福島泰樹(主宰)他編、12月25日刊行、定価1,000円

歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。今号の特集は、会員である窪田政男の第2歌集『Sad Song』。インタビュー「自分の外の世界と向き合うためにーー第二歌集『Sad Song』を刊行して」を収録。自身の音楽体験や生活の基調であったアルコール依存症からの回復、そしてコロナ禍、ウクライナ侵攻、再びの中東危機を目の当たりにしたことから転換していったという「表現の直接性」に迫る。また、重信房子による連載「自由への星」は「パレスチナに献花を」。

 
中くらいの友だちVol.13
12月25日刊行、定価1,200円

境界を生きた親や祖父母たちの経験、そして韓国の今を生きる皆さんの思いを伝える『中くらいの友だち―韓くに手帖』。2017年から続けてきた本誌ですが、この編集スタイルでの『中とも』はこれが最終号となります。創刊から6 年、皆さんのプロフィールはさらに充実、誌面に登場してくれた子どもたちも大きくなりました。あらためてお世話になった皆さんに感謝をしたいと思っています。今号もぜひよろしくお願いいたします。

 

韓国無教会双書』(全10巻)
森山浩二監修 定価35,000円(分売不可)
内村鑑三の直弟子である金教臣・宋斗用の著作選集。日韓の関係者によって刊行が数
十年に渡って準備され、2020年にキリスト教図書出版社・岡野行雄(1930-2021)の手により刊行が始まったが、翌年岡野が91歳で亡くなったために4冊での中断を余儀なくされた。今回、生前の交友により皓星社がその志を引き継ぎ、残された6冊を編集し、既刊と併せて装いを新たに出版する。キリスト教図書出版社の刊行目録付き。
1  信仰と人生 上    320頁【復刻】
2  信仰と人生 下    284頁【復刻】
3  山上の垂訓研究    278頁
4  日記1 1930-1934年    244頁【復刻】
5  日記2 1935-1936年    242頁
6  日記3 1937-1938年    316頁
7  日記4 1939-1941年    326頁
8  信仰文集 上    256頁
9  信仰文集 下    218頁
10 【別巻】金教臣――日本統治下の朝鮮人キリスト者の生涯    420頁【復刻】

 

【近刊】

 『阿佐ヶ谷歳時記

松本純著、1月29日刊行、定価2,000円

「だいこん屋」はまさに、私の青春そのものだった。――逢坂剛

捕鯨船の船長は、「酒力」と「酒場術」を恃みに陸にあがった。阿佐ヶ谷に五十年つづく名酒場・だいこん屋主人による、酒と俳句の日々を描いたエッセイ集。

※来年1月末の刊行ですが、著者の地元・阿佐ヶ谷の書楽様でのみ12月27日から取り扱って頂きます。

 

【重版】

 『中澤系歌集 uta0001.txt

12月25日3刷出来、定価2,000円

2刷から1年を待たずしての3刷です! 帯が新しくなりました!
“こんなにも人が好きだよ くらがりに針のようなる光は射して”
中澤系は、短歌の世界での活躍が期待されながら、難病の副腎白質ジストロフィー(ALD)に冒され、2009 年4 月に逝去した夭折の歌人。中澤系のまとまった作品を読めるのはこの本だけです。
2刷以降の版には、熊倉献さん(漫画家)、萩原正人さん(臓器移植芸人)、青松輝さん(歌人)、岡野大嗣さん(歌人)の4名にご寄稿いただいた書き下ろし栞を封入!

 

※価格は全て税抜き表示になります。

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★近代出版研究所だより
 

「近代出版研究叢書・資料編」第4弾、近代書肆懇話会編『帝国図書館コレクション案内――請求記号から見た蔵書構成』(定価2,000円、B5判70頁)を「コミックマーケット103」で頒布します。12/31(日)、2日目の「東ネ58a」です。

同書所収「本書の意義」曰く、「本書は現在、国会図書館(以下、NDL)が所蔵する本(国会本)の請求記号から、その本の来歴を明らかにする便覧である。特に重要な戦前の帝国図書館本のことが判るので、タイトルに「帝国図書館」と入れた」。

1月中には弊社ウェブストアでの通販を開始予定です。

 

『近代出版研究 第3号』も来年4月刊行予定で準備中。すでに、神保町のオタ「明治期における裏表紙のパブリッシャーズ・マークに関する一考察」、安田理央「エロ研究のリファレンス書籍ガイド・エロ本編」、木村悠之介「昭和七年「雑誌祭」の謎――読書週間と図書祭の狭間に」、雅子ユウ「社史の中で生活する人」、松永弾正「本屋の調べ方――「本屋誌」のための方法」等々、注目すべき原稿が到着しております! 今号もバラエティに富んだ内容になりそうです。乞御期待。

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「皓星社友の会」のご案内
友の会は、2020年コロナ禍における「ざっさくプラス」の無償公開を機に、弊社の書籍やデータベースをご愛読・ご愛用くださる会員の皆様の便宜と、皆様と弊社スタッフの間で交流を図ることを目的とし設立いたしました。
 
【ご参加の条件】
上記の趣旨にご賛同くださる個人の方。(法人様のお申込みは受け付けておりません)
弊社の新商品(書籍・データベース)や、「ざっさくプラス」のバージョンアップに際して、アンケートやヒアリングにご協力いただける方。
【特典】
・友の会割引 弊社のすべての出版物を、15%引、送料無料でご購入いただけます。
・皓星社主催のイベント参加割引
・ざっさくプラス利用権(基本プラン)
・ご希望の雑誌の目次をざっさくプラスに搭載(時期は相談)。雑誌を貸していただける場合は、入力データを提供します。
・お誕生日プレゼント(お好きな本を1冊プレゼントします。値段を問いませんが、一部例外があります)
 

…詳しくはこちら

 

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☆編集後記

 

往来堂書店の「公開書店営業」年末企画スペースに参加しました。通常は営業担当者が自社の本を紹介するスペースですが、今回は特別回として参加者5名それぞれが今年読んで面白かった本をご紹介しました(アーカイブからお聴きいただけます)。
新しく何かを始めると、教本より文化史や先行研究史から手を出してしまうタイプということが分かってきました。今年はサーフィン、乗馬など初めて経験することが多かったのですが、上手くなりたいという野心的な上昇志向より何故これが人に好まれてきたのだろう、歴史として続いているのだろうと考え込んでしまいます。
今年は『なぜ人は走るのかーランニングの人類史』という本もとても面白く読みました。年末は『箱根駅伝は誰のものか』(知り合いの編集の方が担当されたと聞いて帯の文言にどきどきしながら買いました)を読むつもりです。知らない分野のことが多い世の中で、来年の今頃はどんな本を読んでいるのか自分でも想像がつきません。なりたい自分像は曖昧ですが、やりたいことはどんどん増えてくるのでそれはそれで良いのかなと思っています。皆様もどうぞ良いお年をお迎えください。(楠本)

 

去年の今頃は、小林昌樹さんの『調べる技術』を刊行して2週間。毎週のように増刷を決めても、それ以上に注文が来て、1月中旬に思い切った数を刷るまで戦争のような騒ぎだった。これまでに作ってきたレファレンスツールの部数は数百部で、8刷3万部という書籍に関わるなんて考えてもみなかった(そもそも一般書を作ること自体が想定外なのだが……)。雑誌(『近代出版研究』)を作るとは思ってもみなかった、みたいなこともよく言いますが、偽らざる実感ですのでねぇ。人名事典屋だもの。(河原)


社内の有志で「今年読んで良かった本」についてしゃべる会をやりました。私の今年の一推しは『すべての人に石がひつよう』(河出書房新社、1994年初版)という絵本。自分の「友だち」になってくれる石を見つけるための10のルールが書かれています。「石」は「詩」や「歌」あるいは「本」と言い換えることもできる。目まぐるしい速さで流れていく日常生活の中で、記憶装置となってくれる「石」がいかに大切か、とくに「石っ子」だった人には響くところ大であると思います。来年も1冊1冊本と深く出会いたい。(晴山)

 

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今年も皓星社メールマガジンをご購読いただき、ありがとうございました。

弊社は明日12/27より、1/4まで冬季休暇をいただきます。

また来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

本メルマガは拡散、転載、引用など大歓迎です。ざっさくプラス、出版物に関するお問い合わせや、メールマガジンの内容に対するご意見ご感想は、弊社ウェブサイトのお問い合わせフォームからお願いします。

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